「オルニチンが肝臓に良い」というのは何となく分かっていても、具体的にどのように働いて いるのかわからない方も多いのではないでしょうか?そこで、ここではなぜオルニチンが 肝臓に良いとされているのかを詳しくご紹介いたします。
■オルニチンとは
オルニチンは元々私たちの体内に存在する成分の一つで、アミノ酸の形のまま体内で機能する
「遊離アミノ酸」という形で存在しています。
食事やサプリメントによってオルニチンが摂取されると、腸で吸収されて肝臓・腎臓・筋肉等
に運ばれていきます。
■肝臓とは
肝臓は人体の中でも重要な臓器の一つで「生命の化学工場」などと呼ばれることもあります。
肝臓に運ばれてきた様々な物質に対して、栄養遅の分解・合成・貯蔵などが行われるだけで
なく、アンモニアやアルコールなどの解毒作用もあるのです。
■オルニチンの肝臓での働き
オルニチンは肝臓内でアンモニアや乳酸を解毒する「オルニチンサイクル」に深く関わって
います。このオルニチンサイクルは尿素回路とも呼ばれ、この代謝の中で有毒なアンモニア
は無毒な尿素に変換されるのです。
また、アンモニアはエネルギー産生に関わるTCAサイクルを阻害します。
オルニチンを摂取してアンモニアの解毒を進めることで、エネルギー産生をスムーズにする
ことで、疲労感などの軽減にも繋がります。
オルニチンを積極的に摂ってオルニチンサイクルを活発にすることで、肝臓全体の機能向上に
繋がり、アルコールの分解など他の働きもスムーズに進むようになるのです。
■オルニチンを多く含む食材
オルニチンは次のような食材に多く含まれています。
シジミ…10.7〜15.3mg
ヒラメ…0.6〜4.2mg
キハダマグロ…1.9〜7.2mg
チーズ…0.8〜8.5mg
エノキ…〜14.0mg
(100gあたり)
オルニチンは1日に400mg〜1g程度取るのが適切だと言われています。
しかし、毎日食材だけで1日の摂取目安量全てを摂るのは難しいので、サプリメントなども活用
しながら摂っていくのがオススメです。